IoT時代のデザインはどうあるべきか
データやAIを活用したサービスが広がりつつある今日。
イノベーション競争を優位にし、ユーザーに浸透し価値を実感してもらうためには高い顧客体験が必要です。
高い顧客体験を提供するためには、製品やUIだけでなく、プラットフォームやサービスのコンセプトまで考え、具現化できるデザイナーが重宝されていくでしょう。
Contents
ネットワークとデータが全てを包み込む時代
2019年、現在インターネットの利用時間は1日平均3時間と言われています。
スマートフォン、PC、タブレットなどの端末に限らず、様々な製品・部品に活用が広がるセンサーは、近い将来1兆個を突破すると言われています。
インターネットとモノをつなぐ“IoT”(Internet of Things)に 続き、まもなく、ネットワークとデータがすべてを飲み込む時代が到来するでしょう。
またセンサーのコストが下がるにつれて、使い捨ての製品にさえセンサー
IoT時代のデザインはどうあるべきか
様々な製品や部品がインターネットに繋がるときにデザイナーは
高い顧客体験を提供するためには何を心がけていけばいいのでしょうか。
1.マクロとミクロを行き来する
マクロの視点は、サービスや製品のコンセプトなどの広い視点です。
「誰が、何とやり取りするのか」
「どのようにするのか」
「なぜこのサービスが必要なのか」
「もし◯◯だとしたらどうなるか」
などを様々な角度から検討します。
ミクロの視点は、マクロの視点で検討したコンセプトに沿って具体的なデザインをイメージする視点です。
ウェアラブルデバイスやモバイルアプリの具体的なインタラクションという視点です。
使い続けてもらえる、シンプルでわかりやすく魅力的なUIや製品のデザインはどんなものか
イメージし、プロトタイピングし、チームにイメージを共有していきます。
高い顧客体験を提供するには、優れたコンセプトデザインのマクロの視点と、
それを具体的に表現するミクロの視点を行き来しつつ、プロジェクトを進めていくデザイナーが求められます。
2.テクノロジーを理解する
高い顧客体験を生み出すにはテクノロジーを理解することも、IoTに携わるデザイナーに求められます。
ネットワーク(Wi-Fi、Bluetooth、BLE 等)
センサー(加速度センサー、音声センサー 等)
データ(ビッグデータ、アルゴリズム 等)
セキュリティー
といった技術の基本知識があれば、エンジニアとの対話がしやすくなりますし、サービス設計をする上でも役出します。
ある機能の実現性を検討する際、基礎知識があればその議論にデザイン視点で参加することができます。
技術的な制約を理解しておけばエンジニアとの無駄なコミュニケーションコストを払わなくて済みます。
特にネットワーク技術に関しては、ユーザーの快適性や操作性に関わってきます。
セキュリティーの知識はユーザーの安全性に関わるのでプライバシー保護や、使用にあたっての信頼感において重要になります。
3.チームのハブになる
コンセプト、ビジュアル、操作性などの全体を把握したデザイナーは
チームのハブになるべき存在です。
全体に対して、
「ユーザーにどんな体験価値を提供するか」
「そのための手順と優先順位」
をしっかり共有することで最終的に優れたものが作られます。
webサービスではデザイナー、エンジニア、マーケターの3人でプロジェクトが成り立つこともありますが
IoTとなるとメカ、エレキ、ファームウェアといったモノに関わるエンジニアが増え、デザイナーも、インダストリアルデザイナーが参加しすることになります。
まとめ
高い顧客体験を提供するためには、
ミクロとマクロを行き来しならより良い体験を模索し、
各専門家と連携しながらものを作り上げていく為にも、デザイン以外の知識を少しづつ増やしていきましょう。
また、高い顧客体験のデザインができるデザイナーは重宝されるので大きいチャンスとなるでしょう。
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