産業とデザインの歴史と遷移
今後どのようなサービスを創ったり、どのようなデザインの関わり方や考え方をしていけばいいのでしょうか。
賢者は歴史に学ぶ
ということで、歴史の移り変わりを知ることで次の時代を予測し、次の時代を考えられるようになります。
Contents
産業とデザインの遷移
【〜1990】電気・電子の時代
Hardware + Electronics
⾃⾃動⾞・家電など
この領域においてのデザインは
グラフィックデザイン
プロダクトデザイン
カーデザイン
などの分野が中心です。
審美性志向、完成品志向、が求められてきました。
デザインはあくまで商品の美しさや、広告の美しさなど目に見えるものに使われました。
デザイナー自身も作家作品主義でクリエイティブデザインの時代です。
【1990〜】コンピュータの時代
Hardware + Electronics + Software
パーソナルコンピュータなど+パーソナルコンピュータ⽤アプリなど
IBM、マイクロソフト、APPLEなどのパーソナルコンピュータが普及し、様々なPC用アプリが産業の中心に移りました。
この領域においてのデザインは電気、電子の時代と変わらず
グラフィックデザイン
プロダクトデザイン
がデザインの中心領域のままです。
パーソナルコンピュータの登場により、デザインの現場の作業フローはMacやAdobeなどによって大きく変わることになります。
【2000〜】インターネットの時代
(Hardware + Electronics)Software + Network + Service
パーソナルコンピュータなど+ウェブサービスなど
コンピューターがインターネットと繋がることによって様々なウェブサービスが登場します。
グーグル、ヤフー、アマゾン
この領域においてのデザインは見た目だけのデザインに加えて
デザインリサーチ
デザインストラテジー
プロダクトプランニング
サービスデザイン
などが重要視されるようになりました。
戦略志向、人間中心志向、体験志向…
などの目に見えないものの設計がビジネスが成功するかの大きな影響をうむようになりました。
ビジネスデザインの時代です。
【2010〜】スマートフォンの時代
(Hardware + Electronics)Software + Network + Service
パーソナルコンピュータなど+ウェブサービス・スマートフォンアプリなど
iPhoneをはじめとしたスマートフォンの登場によりよりネットワークが身近になり、アプリで様々なサービスが登場しました。
この領域においてのデザインは審美性や、戦略志向、顧客体験志向に加えて
インタラクションデザイン
UIデザイン
ウェブデザイン
アプリデザイン
コンピューテーショナルデザイン
などのイノベーション志向、システム志向 が加わります。
また仕事上もチーム・個人の組合せ志向が強まります。
ビジネスデザイン+デザインエンジニアリングが中心の時代です。
【2020〜】IoTの時代
(Hardware + Electronics)Software + Network + Service + Data + AI
IoTデバイス・ロボットなど+シェアリングサービスなど
今後は様々なモノとネットワークが繋がり、データ、AIと組み合わさり様々なサービスが登場するでしょう。
これまでの時代の審美性におけるクリエイティブデザイン
戦略性、顧客体験などのビジネスデザイン
イノベーション志向、システム志向などのデザインエンジニアリング
すべてが合わさったサービスが求められるようになるでしょう。
どれか一つを選択するのではなく、すべてを追いつつ、どこに重きをおいてどのようなチームビルディングをするかが鍵となるでしょう。
まとめ
日本の産業が世界でリードしている分野はハードウェア・エレク トロニクスの組み合わせ領域が中⼼でが、世界ではソフトウェア・ネットワーク・サービス・デー タ・AIの組み合わせ領域に急速にシフトしつつあります。
歴史の移り変わりを参考にしながら、今後の価値創造のヒントを掴み、どのような人材になり、どのようなチームビルディングをしていくかの参考にしていただければと思います。
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