デザイン導入の役割と効果と価値
デザインの必要性を感じても、デザイナーに関する情報を集めたり、デザイン料を払ったりする資源的な余力がない。
デザインに対する投資の必要性は感じているけれども、どれほどの費用対効果が見込めるかわからない。
過去に高いデザイン料を払ったものの売上が上がらなかった、デザイナーと大喧嘩した等の失敗経験がトラウマになっており、あまり積極的にデザイナーと関わりたくないと思っている。
そんな問題点を抱えているあなたに、今回はデザインの役割と期待できる効果を説明したいと思います。
Contents
企業活動におけるデザインの4つの役割
デザインの果たす役割や効果については、ハーバードビジネススクールのRobert Hayesの整理が参考になります。
① Design as Facilitator(競争力促進ツールとしてのデザイン)
考え抜かれたデザインは、製造コストを下げ、製品の品質や信頼性を高めるとともに、メンテナンスコストやリードタイムの削減を可能にします。
② Design as Differentiator(差別化ツールとしてのデザイン)
機能、品質、価格、製造コスト、開発サイクルが似通った競合商品が溢れる市場においては、優れたデザインが競合からの差別化要素となり、顧客に選ばれる商品となりえます。
③ Design as Integrator(統合ツールとしてのデザイン)
良いデザインを生み出す過程で、デザイン、エンジニアリング、マーケティング、製造といった開発の諸段階における人と機能が統合されることで、部門間の壁がなくなり、開発プロセスの合理化が行われます。
④ Design as Communicator(コミュニケーションツールとしてのデザイン)
デザインは、企業のメッセージ、価値観、イメージを社内外に伝達し、共有することが可能です。
デザイン導入により期待できる効果
経済的な効果
商品の売上増加
新市場の開拓
従来よりも高価格での価格設定
モノ作りにおける効果
商品開発力の向上
新素材や新技術導入等の革新
商品の品質向上
商品の開発期間の短縮
生産コストの削減
イメージ・ブランド面の効果
企業イメージの向上
企業又は商品のブランドの構築
企業又は商品の知名度の向上
就職希望者の増加
意識・風土面の効果
経営理念の再構築
顧客志向や発想力向上等の社員の意識変化
組織内コミュニケーションの向上
つまりデザインの価値とは
まとめると、デザインの価値とは、
- 整理整頓を行い、効率的な運営や生産・管理・企業組織の見直しができるように設計することで生まれる価値
- 感覚訴求によって、イメージ、ブランド、コミュニケーションの向上
- 上記による売上アップや、新規市場の開拓、付加価値アップ
表面的なデザインだけでなく根本的な部分からデザインを通して見直すことによって多面的な効果が期待できます。
そもそもデザインとはなんなのか。こちらも合わせて読んでいただけると理解が深まるかと思います。
企業組織をデザインする、CIプロジェクトについてはこちら
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